沖縄県内で新型コロナの感染が高止まりを見せるなかインフルエンザも3年ぶりに「注意報」が出されるなど同時流行が顕著になってきていて最前線を担う医療現場はコロナとインフルの2つに対応せざるを得ず負担増への懸念が高まっています。
浦添総合病院感染防止対策室・原國政直室長「コロナも増え続けつつ、インフルエンザも増えてくるってことですよね。それが医療機関に紛れ込まれるというのだけはできる限り避けたい。コロナの人にインフルエンザをうつしてもだめだし、インフルエンザの人にコロナをうつしちゃだめっていう形になると基本的に(病室を)ばらさないといけない」
浦添総合病院では2022年12月末から新型コロナとインフルエンザの同時流行への備えとして新型コロナの「感染者」と「濃厚接触者」、インフルエンザの「感染者」と「濃厚接触者」、そして、「コロナとインフルの同時感染者」という5つのパターンで病室を管理する対策を練っているといいます。
原國室長は同時流行がさらに拡大すれば病室管理に伴う医療現場の負担が大幅に増えることから「医療を受けたくても受けられない人が出てくる可能性がある」と危惧しています。そのため、体調がすぐれない時には人との接触をできるだけ避けて新型コロナやインフルエンザに感染するリスクを高めるような行動をしないことが重要だと呼びかけています。
浦添総合病院感染防止対策室・原國政直室長「体調が悪いときには、症状があることは、一番ウイルス量がいっぱい排出しているタイミングになっていると思いますので、その時には休んでいただくっていうところが重要」