県内では5人目の感染を確認し、不安も広がる中、私たちはこれからどのように対応したらいいのでしょうか。感染症の専門医に話を聞きました。
玉城知事「本日、沖縄県における5人目の新型コロナウイルス感染症患者が確認されましたので発表いたします。患者は40代男性東京都在住、現在は那覇市内で滞在中です。」
きのう県内で5人目となる感染者が確認された新型コロナウイルス。今月に入り感染が確認された2人はそれぞれ県外で感染し、沖縄に来たものとみられています。
県内での感染拡大に不安が広がる中、これから県内で流行する事態に入ったのか?感染症が専門で中部病院の椎木創一医師は次のように指摘します。
中部病院 感染症内科・椎木創一医師「今回のことに関しては、明らかに沖縄以外のところで感染された方というのがはっきりしていますし、これを受けて沖縄の中で流行が起きているという、ふうには考えなくていいと思います。新規で発生者が出ると皆さんびっくりされたり、心配されると思いますが、どういう形で見つかった方かというのはかなり重要なんです。」
県内で流行している状況とは考えていないと話す椎木医師ですが、それでも県内でまた感染者が出てくる可能性はあると指摘します。
中部病院 感染症内科・椎木創一医師「「沖縄以外の地域、日本で感染者が続いている。世界という目線で見ても流行がどんどん広がっている。そういう状況であれば、たまたま今回は連続的に見つかったけれども、いつでもこういう事例がこれから先も、引き続いて起きていくということは考えられる。」
今後も感染者が出てくる可能性がある中で、椎木医師はこれまで通りの対策を習慣化させて継続的に続けられる形で一人ひとりが徹底的に行うことが重要だと話します。
中部病院 感染症内科・椎木創一医師「手指衛生というのは非常に有効であるのは分かってきています。やっぱりご自身の手についたウイルスを目や、口から入れないために自分の身を守るということにつながっていきます。」
中部病院 感染症内科・椎木創一医師「そうすることが地域を守ることにつながっていくというお考えになってもらったら、やはり自分だけの話ではなく、地域を守るということに全部がつながっていく、というふうな取り組みを継続して行って、いただけるのが最終的に沖縄を守ることになると思います。」