新型コロナに感染した患者の対応にあたるなど重点医療機関である浦添総合病院でクラスターが発生したことがわかりました。
浦添総合病院福本泰三院長「30歳代の看護師1名、40から60歳代の男性4名、女性1名、合計6名になりますが、入退院患者さんからなる新型コロナウイルス感染症のクラスターが発生しましたので報告いたします」
浦添総合病院によりますと8月11日、別の病院に転院した患者1人が発熱したために検査をしたところ新型コロナに感染していたことがわかりました。そのため、患者の家族や対応にあたった職員など152人にPCR検査をしたところ6人の感染が判明したということです。
浦添総合病院では転院した患者の病室を担当した看護師が感染を広げたと見ていますが、現段階では最初に感染した人が誰なのかわかっていません。院内での飛沫や接触を防ぐ対策に一部欠落が見られ、それがクラスターにつながったと分析しています。
浦添総合病院福本泰三院長「今回の院内感染によるクラスターはいわゆるワクチン接種後のブレークスルー感染を起こしているという点は非常に注意が必要と考えております」
感染がわかった看護師は6月に2日目のワクチン接種を終えていたほか、患者2人も1回目のワクチンを接種した後に感染したことがわかっていて、いわゆる、「ブレイクスルー感染」が起きた可能性が危惧されています。
病院では今後、透析や抗がん剤治療を受けている患者以外の一般外来診療を縮小するだけでなく手術も制限しながら新型コロナの患者への対応を続けていく方針です。