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家族全員感染 妊婦が抱える不安

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妊婦の新型コロナ感染についてです。4人目の子どもの出産を3カ月後に控えた女性、家族全員が新型コロナに感染したことが判明しました。

定期健診が受けられないため、お腹の子どもが無事なのかという不安を抱えながら自宅療養を続けています。

新型コロナに感染したAさん「やっぱり診察は受けたいですね。万が一も考えられるので、なのでお腹はよく触るようにしていますね」

家族全員感染 妊婦が抱える不安

本島南部に暮らすAさん。第4子の出産を4月に控えています。今月上旬、子ども1人が新型コロナに感染したのを皮きりに、先週までに、家族全員の陽性が発覚。自宅療養を続けています。

新型コロナに感染したAさん「家庭内感染はもう早かったですね。もうみんな最初はもう熱で、みんな全員38度台は出ているので、1日~2日はずっと眠っている感じですね」

食事については、近くに住む母親が届けてくれますが、子どもたちの世話は、妊娠8カ月の身体でおこなわなければなりません。

新型コロナに感染したAさん「動かないので体が思うように。1日1時間動いても1時間ぐらいお椀洗ったりとか洗濯したりとか。私の場合は発熱と喉の痛みと鼻水と倦怠感から始まったんですけど、それが3~4日続いて熱が夜になったら上がるんですよ。あの喉の痛みから味覚障害に出てきて、鼻水から来るあの頭痛みたいな感じで片頭痛みたいな症状が出てますよね」

家族全員感染 妊婦が抱える不安

感染がわかり、不安な気持ちを抱えながら、通院している産婦人科に連絡を入れたAさん。病院スタッフの温かい対応に、気持ちが落ち着いたといいます。

新型コロナに感染したAさん「すぐ診察に来てくださいっていうので、一回だけ見ていただくことができたので。防護服は来ていたんですけど、皆さん気さくに、バタバタはしてましたけど、笑顔ですごいいい対応でちょっと安心しました」

幸いにも、妊娠の経過は良好でした。通院先では、コロナに感染した妊婦の出産には対応していないため、万が一、早産になるリスクがあると判断された場合には、周産期コーディネーターに相談した上で適切な施設へ搬送されることになっています。

唯一の気がかりは、2週に1回の予定だった妊婦健診が受けられないため、お腹の子の状態がわからないことです。

新型コロナに感染したAさん「エコーだけでもいいので、見れたらやっぱり安心かなっていうのはあります。もう今、胎動を頼りにするしかないので」

友愛医療センター産婦人科・比嘉健医師「友愛医療センター産婦人科比嘉です。どうですか、今日の調子は。出血もなくて、お腹も痛くないですかね、酸素は何パーセントでした?」

Aさんの通う病院では、健診のかわりに担当医が毎日電話で体調を確認する対応をとっています。

家族全員感染 妊婦が抱える不安

友愛医療センター産婦人科・比嘉健医師「妊婦さんもやはり遠慮しているところがあって、つらい症状とかあっても、あまりやっぱり自分たち病院に行くのも迷惑だろうしっていう風に思っておられる方もいるので」

おとといの取材の時点では、症状が落ち着いていたAさんでしたが、今朝になって。

友愛医療センター産婦人科・比嘉健医師「あー、何度ぐらいですか?あ、本当ですか?38度くらいの熱が少しぶり返してきていて、他の症状、喉の痛みとかも変わらず強くなっています?内科の先生とも相談させてもらって、CTをとったりも必要かどうか検討しましょうね」

肺炎のおそれがあったため、急きょCTをとるなど、検査を受けることになりました。

友愛医療センター産婦人科・比嘉健医師「母体に関しては、妊娠特に中期以降とか後半、やはり中等症から重症になりやすいっていうのはデータとして徐々に出てきているという現状ですね。沖縄県周産期施設全体で、一丸となって沖縄県の妊産婦をしっかりと対応していこうっていうことでやっていますので、ご自身で不安を抱えずいつも相談してもらえればなと思います」

家族全員感染 妊婦が抱える不安

今回、取材を受けていただいた妊婦さんですが、幸い肺炎ではなかったということで、再び自宅で様子を見ることになりました。

家庭内感染で、妊婦の感染リスクも高くなっていますが、県内の医療機関では連携して妊婦を受け入れる体制を整えていてので、もし、感染した場合は悩まず相談して欲しいということです。


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