県医師会は、新型コロナの感染拡大により現場の医療体制は崩壊状況にあるとして県民に対し改めて感染対策の徹底などを呼び掛けました。
新型コロナの感染拡大により、「救える命が救えない」として県医師会は23日会見を開き、医療現場は崩壊状態で災害レベルに相当すると実情を訴え県民に対し、改めて基本的な感染対策の徹底を呼びかけました。
県医師会の大屋祐輔常任理事は「コロナ患者のみならず、それ以外の救急患者や重症患者の受け入れも困難になっています。このような状況で救える命が救えなくなってきています、これは医療崩壊です」と訴えました。
県医師会によりますと8月に入り、救急搬送で30分以上受け入れ先が決まらずに待機する件数が週に120件を超える状態になっているほか、医療従事者、およそ2000人が休業する事態も生じているということです。
県医師会では県民に対し改めて基本的な感染対策の徹底とワクチン接種のほか、軽症の場合や夜間や休日の救急受診をなるべく控えることなどを呼びかけています。