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Qプラスリポート 県内“ホームレス”の今

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路上生活者、いわゆる「ホームレス」の現状について考えます。国が今年1月に行った調査で全国のホームレスの数は「5534人」。このうち、県内は「64人」で、全国で「12番目の多さ」となっています。県内のホームレスの今を取材しました。

先週、木曜日。那覇市内で行われていたのは、ホームレスの見回り活動。月に一度、市の担当者が、ホームレスのもとを訪ね、生活や健康などについて話を聞いています。

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「台風とか風は大丈夫でした?」

63歳の男性は少なくとも4年間、路上生活を続けています。

相談支援員・比嘉樹さん「常に悩みながら、あの手この手で困っている人たちのピンポイントで困っているところを、自立に向けてその人が良い選択ができるような声かけをやっていけたらなと思う」

県内で最も多くのホームレスが確認されている那覇市。その数は、7月末時点で29人に上ります。

那覇市役所福祉部・宜保和幸主幹「いろんなご事情でホームレスに陥った方々がいらっしゃいますので。本人の意思を尊重しながら支援をしていきたい」

山内昌良さんは、ホームレスの社会復帰と自立を目指して活動しています。県内4か所にホームレスなどを受け入れる施設を立ち上げ、これまでに約2500人を支援してきました。

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NPO法人プロミスキーパーズ・山内昌良さん「彼らの本当の安住の地ですよ、最後の地で、ここから元気な方は自立してもらうが、ここで生涯が終わるという方々も多い」

那覇市のこの施設では、行き場を失くした27歳から82歳までの82人が暮らしています。

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入所者「公園なんかで寝るでしょ悪いことされないかなとか考えますから、寝られないですね。ここはゆっくり自分の部屋で寝られますから最高です」

上原春美さんがホームレスになったのは、30歳のとき。きっかけは、夫との別居でした。当時、息子を学校に送り出し、独りになる日中の話し相手を求めて、公園のホームレスのもとに通うようになりました。

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上原春美さん「会話がしたい。話し相手がいっぱいいるさ、こっちはもうここから出たくないくらい」

寮の費用は、光熱費と食費込みで月6万7000円。ほとんどの人が生活保護から賄っています。

入所者の平均年齢は57歳。高齢化が進んでいますが、施設の目的はあくまで「自立」です。

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NPO法人プロミスキーパーズ・山内昌良さん「規律をちゃんと守っていくという生活をしていなかったから、ここに来ても規律がどういうものかわからない。みそ汁の具もいっぱい自分が先に取ってから入れて食べていく。そうすると後から来る方々のがなくなってしまう。小さいことだが、そういう規律を教えないといけない」

事務所では入所者に小遣いが手渡されていました。ほとんどの人が、生活保護の管理をスタッフに任せています。

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朝日のあたる家・吉雄総支配人「5000円あげたらきょうで5000円使ってしまう。本当にできるまで面倒見て支援していかないと、という気持ちがあるので、ずっとやっていくしかないと思う」

そこには、お金の使い方がわからず、これまで学ぶ機会もなかったという事情があります。

入所者「(お金が)残っているかいくらあるかわからない。わからないので助かっている」

山内さんは、ホームレスを生まない家庭や社会の必要性を訴えています。

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NPO法人プロミスキーパーズ・山内昌良さん「(ホームレスは)親から何らかの形で暴行を受けたり、言葉の暴力があったり、見捨てられたり、虐待されたり。それで心の傷が非常に大きい。貧しくても、お父さんお母さんの愛を受けることのできる家庭からは(ホームレスは)出てこない。彼らが居場所がないんじゃなくて、居場所があるんだよということを常に心の中に留めておける場所にしたいと思っている」

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