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取り戻せ 長寿県 学校と家庭で“食”を考える

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かつては、健康長寿県といわれた沖縄。しかし、今沖縄は、国の調査では全国で肥満度1位、子どもの肥満率も全国に比べて高くなっています。そんな状況を変えたいと、ある取り組みが行われています。

栄養教諭・宮城妙子さん「おならがよく出るのはじゃがいもとサツマイモのどちらを食べた時でしょう?」

取り戻せ 長寿県 学校と家庭で“食”を考える

子どもたちが参加しているのは「食育朝会」。那覇市の小学校の児童を対象に行われている「食育スタディ」の一環として開かれています。

琉球大学・等々力英美准教授「そもそも沖縄県の長寿であった状況は、いま若い人を中心として非常に芳しくない状況になっています。特に小学生の子どもが将来、10年20年たったら大人になるわけですけれども、今のうちから食育を通してきちっとした食事、あるいは栄養内容を知ってもらう」

取り戻せ 長寿県 学校と家庭で“食”を考える

沖縄県の子どもに見られる特徴は「塩分の過剰摂取」と「野菜不足」。そこには沖縄独特の背景がありました。

「沖縄の場合は戦後、米国統治の間に何が変わったかわかります?栄養の面で脂肪摂取が増えた。1972年に復帰してから何が起こったかというと、今度は食塩の摂取が増えた。これは日本型の食事、アメリカ型の食事の悪い部分を沖縄の人が受け入れてしまった」

取り戻せ 長寿県 学校と家庭で“食”を考える

学校では、月に一回テーマ別にクイズが配布されます。

児童「今までのクイズで食塩のやつが難しかったけど、ためになる解説があったので面白かったです」「前までトマトが苦手だったけど、少し食べられるようになりました」

取り戻せ 長寿県 学校と家庭で“食”を考える

クイズは家に持ち帰って保護者と一緒に考えます。

金城穂乃果さん「大人になって料理する時にためになりそう」

金城智江さん「大人も勉強しながら。こんなプリントが配られて一緒にお話ししながらやるというのはいいことだなと思いました」

実はこの食育スタディ、もう一つの狙いは肥満が多い保護者世代。子どもと一緒に学ぶことで食生活を見直してもらおうというのです。この日のお昼ごはんは、野菜たっぷりのバランスを考えたメニューです。穂乃果さんは以前よりも野菜を食べるようになりました。

取り戻せ 長寿県 学校と家庭で“食”を考える

金城穂乃果さん「おいしい・・・苦い!ははは。(ワカメとかひじきとかあるでしょ)あ、これか海藻のやつ(海藻じゃん、海にあるでしょ)じゃあモズクってカルシウムが多いの(そう)」

学校だけでなく家庭を巻き込んだ食育スタディ。長寿県復活へ、行動を変えるきっかけとなりそうです。

金城正彦さん「こういったのを見てたらやっぱりちゃんとやっておいたほうがいいかなっていうのは思いました。長生きするように(食生活)変えていきたいなと思います」


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