医師不足の解消とともに住民が質の高い医療を安定して受けられるよう本格的に動き出します。県は本島北部地域の医療体制の充実に向け2つの病院を統合する方針を固めました。
翁長知事「北部圏域における医師不足の抜本的な解決をにはかり、安定的、かつ、効率的で地域完結型の医療提供体制を構築するとともに病院経営の効率化などを実現化するため北部圏域に新たな基幹病院を整備数ための作業に取り組むことといたしました」
翁長知事は県議会で名護市にある2つの病院を統合して新たに基幹病院を整備する方針を明らかにしました。
本島北部地域では、県立北部病院と北部地区医師会病院が、24時間体制で、急に病気を発症した患者や症状が重い患者に対応する急性期医療を担っています。
しかし、病院が2つあることで、医師が分散し、慢性的な人材不足という深刻な課題を抱えていました。
県は安定的かつ効率的な医療を住民が受けられるようにするには統合が必要だとして基幹病院を整備する方針を固めました。
高齢男性「統合した方がいいかなと思う。僕もしょっちゅう病院に通っているから(医師が少ないと)思うね。外来に来た時に3時間とか待つからね」
子どもを持つ母「この子を産んだ時に産婦人科が名護は2つしかなくて、先生もお年を召されていて、(その先生が)国頭地区全部のお子さんの出産に立ち会ってくださっている。やんばる地域もお医者さんがいっぱい来て、みんなが住みよい街になったらなと思う」
男性「緊急というか、自分が困った時に、行き場所がなくならなければいいんじゃないですかね」
今後、県では地元自治体に統合の条件や整備の進め方を協議し合意をはかりたいとしています。