島尻消防組合は救急指令を受けて現場に向かった隊員がAEDを持たずに心肺停止状態の30代の男性を処置していたことを公表しました。
島尻消防組合によりますと、2022年7月25日午後5時前「30代の男性がけいれんしている」と親族の119番通報を受け、佐敷出張所の50代の男性隊員が1人で現場に向かいました。
心肺停止の可能性があってAEDを携行すべきにもかかわらず、車内に置いたままにしていました。男性隊員は心臓マッサージを始めてすぐにAEDの置き忘れに気づきましたが、数分後に到着する救急隊のAEDを使おうと考え現場で救助活動を続けたということです。
別の救急隊が到着した後、AEDで5回、電気ショックを与えても男性の意識は戻らず、翌日に搬送先の病院で死亡が確認されました。
AEDの処置が遅れたことと男性の死亡との因果関係は不明としています。島尻消防組合ではAEDとその他の器材を1つにまとめて現場に持ち込めるようにするなど、再発防止に務める方針です。