5類に移行した新型コロナの県内の感染者、急増を受け医師会や県立病院長、保健所が、28日夜、緊急に会議を開き今後の医療提供体制について話し合いました。
6月12日から18日までの1週間で54か所の定点医療機関から報告された県内の新型コロナの感染者数は1552人で前の週の1.5倍増えています。
会議で糸数保健医療部長はコロナ患者の入院が著しく増え救急医療や一般医療を制限する医療機関も出ておりこれから夏場かけては更に感染が拡大する恐れがあると危機感を示しました。
また、県立中部病院の玉城院長は休職の医療従事者も100人余りいて「病院は疲弊している」と話し診療制限をせざるを得ない状況を説明しました。
この状況を改善するため酸素供給が必要な患者を診る病院と高齢者などの疾患を治療する医療機関をグループ化するなど効率的に患者を振り分ける提案があったということです。県は、この状況を切り抜けるためワクチンの接種を呼びかけています。